日々の買い物で用いるキャッシュレス決済、僕のメインは楽天ペイです。その理由は最終的な還元率の高さにあります。いくつかの決済ルートを経由しなくてはならない煩雑さはあるものの、街のお店での支払いでは実質4.0%、楽天証券での投資信託購入では3.0%の還元を得られています。ところが、2025年7月1日より楽天ペイのポイント還元ルールが改悪され、この還元率を得るためには「月2回以上の楽天ポイントカードの提示」が新たに必須条件となります。条件自体はシンプルでハードルも高くはないものの、楽天ポイントカードの提示機会は限られています。したがって、高還元を維持するためには、条件クリアを意識した計画的な行動が必要になります。
楽天ペイで高還元を得るためのチャージルート
僕はメインのクレジットカードとして三井住友ゴールドNL(Mastercard)を使用しています。加えて、キャッシュレス決済でのポイント還元率の最大化を目的として複数のスマホ決済サービスを経由するようにしており、最終的には楽天ペイでの支払いを基本方針としています。
この「楽天ペイを出口にしたチャージルート」は少々複雑かつ煩雑ですが、街のお店での支払いで実質4.0%のポイント還元を得られます*1。具体的なルートは以下のとおりです。
- 三井住友ゴールドNL(Mastercard) → JAL Pay(ボーナスポイント込みで還元率1.5%)
- JAL Pay → ANA Pay(還元率0.5%)
- ANA Pay → 楽天Edy(還元率0.5%)
- 楽天Edy → 楽天キャッシュ(還元なし。Android端末限定)
- 楽天キャッシュ → 楽天ペイで決済(還元率1.5%)
※楽天証券での投資信託購入に楽天キャッシュを使った場合は還元率0.5%
複数のスマホ決済サービスでチャージしなければならない手間はあるものの、このような工夫をすることで、日常の支払いでも投資でも効率よくポイントを貯めることができています。
楽天ペイの1.5%還元に楽天ポイントカードの提示が必須に
現状、楽天キャッシュを使って楽天ペイで支払うだけで、無条件に1.5%のポイント還元が受けられていますが、2025年7月1日から改悪されます。具体的には、1.5%のうち0.5%を得るための条件に、「前々月の16日から前月の15日までの間に楽天ポイントカードを2回以上提示すること」が新たに追加されます。
条件そのものは難しくはないものの、楽天ポイントカードを提示する機会自体が限られているため、何も意識せずに過ごすと条件を満たせない可能性もあります。今後は計画的に楽天ポイントカードを提示しなくてはなりません。
さらに注意すべきなのは、7月1日からの条件変更に向けたカウント期間は5月16日~6月15日であり、早速初回の期間が始まるという点です。意外と猶予はなく、すぐにでも楽天ポイントカードの提示回数を意識し始めておく必要があります。
楽天ポイントカードを使う機会は限られるため要注意
楽天ポイントカードが使えるお店は公式サイトに一覧が掲載されているものの、1か月に何度も利用するようなお店は決して多くはありません。僕自身も思い返してみると、街のお店で楽天ポイントカードを提示した記憶は久しくありません。
また、Vポイントやdポイントといった他の共通ポイントも選択可能なお店も多くあります。僕の場合、マネックス証券におけるdカードによる投信積立を活用することで、dポイントのランクが常時4つ星(還元率1.5%)となっています。このこともあって、dポイントを最優先に選択しています。
そのため、今回の改悪で「あえて楽天ポイントカードを提示する」ことを意識的に考える必要が生じることとなり、個人的には少し煩わしく感じています。
また注意点として、プラスチックカードや楽天カード裏面の楽天ポイントカードはカウント対象外となる一方、楽天ペイのほか他社のものであっても、アプリ内に組み込まれた楽天ポイントカードはカウント対象となるようです。
そこで僕は、普段から利用頻度が高いファミリーマートで楽天ポイントカードを提示することで、月2回の条件クリアを目指すことにします。具体的には、ファミペイに紐づけているポイントカードをdポイントから楽天ポイントに切り替えます。
ただし、ファミペイはあくまで楽天ポイントとの紐づけであって、カードそのものを提示するわけではないので、しっかりとカウントされるかは不安が残ります。もし対象外であった場合には、ファミペイではなく素直に楽天ペイアプリ内の楽天ポイントカードを提示しようと思います。
【2025.5追記】
ファミペイに紐づけた楽天ポイントカードであっても、問題なく提示回数にカウントされていることが確認できました。
月2回であってもポイントカードの提示を意識的に行う必要があるのは、高還元を目指しつつも決済まわりの運用を極力シンプルに保ちたい僕にとっては煩雑なものです。今回のルール変更は、還元率を維持するためのひと手間が増える”改悪”といえるものになりました。
*1:楽天ペイでの決済は、一部ポイント対象外の店舗があるため注意が必要です。僕のよく行くお店では、ユニクロやオーケーなどが該当します