つばめが映す自由帖

家計管理や資産運用、働き方の見直しなどを通じて、“よりよい暮らし方”を模索する日々を綴るブログです。

三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)の口座を解約

本日の撮り。紫陽花が好きなこともあって、来たるべき開花シーズンに向けて近所の紫陽花の様子を散歩がてら見て回っています。写真は新たに発見した一株。たくさんの蕾が育ちつつあったので、開花時にはかなりの迫力になりそうです。一方で、周囲には早くも蚊が飛び回っており、立ち止まるたびに体にまとわり付いてきました。既に虫除けスプレー必携の時季に入ってしまったようです。

僕はメインの証券口座であるSBI証券のほか、複数の証券口座を保有しています。これらは、クレジットカードによる投資信託積み立てでのポイント還元に惹かれて開設したものです。しかし、クレカ積み立ての還元率改悪を受けて、実質的に休眠状態となっている口座もいくつかあり、管理の煩雑さだけが残り続けていました。これまでは目をつぶってきたものの、昨今、証券口座の乗っ取り被害が社会問題化している状況も鑑みて、休眠口座は積極的に解約を検討することにしました。まず最初に、三菱UFJ eスマート証券の口座を解約することにしたので、手続き方法のほか、auじぶん銀行など関連するサービスへの影響も整理します。

 

 

解約の背景はau PAYカードによる投信積立の還元率改悪

僕が三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)の口座を開設したきっかけは、au PAYカードによる投資信託積み立てです。口座開設以来、一貫してクレカ積み立て専用として利用してきました。ところが、2022年5月のサービス開始当初は1.0%だった還元率が、2024年末には0.5%に改悪されてしまいました*1

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僕も還元率0.5%では積み立てを継続するだけの魅力を感じられなくなり、この改悪を以ってau PAYカードによる投信積み立ては解除しました。ただし、将来的にお得なキャンペーンが開催されることを期待して、クレカ積み立ての設定解除後も証券口座そのものは維持していました。

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しかし、2025年4月頃から証券会社への不正アクセス問題がメディアで報じられ始め、次第に深刻な被害が生じていることが明らかになってきました。このような状況を受け、万が一に備えて未使用の証券口座は極力解約するよう、方針を変更することにしました。

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口座解約依頼書は電話での請求が原則。ただし、臨時措置としてメールでの請求も可能(2025年5月時点)

証券口座を解約する際の前提として「口座残高が0円であること」が求められ、保有している有価証券などは売却するか、或いは他社へ移管する必要があります。これは他の証券会社でも同様であり、三菱UFJ eスマート証券に限った条件ではありません。

 

僕の場合、クレカ積み立ての還元率改悪後、積み立てによって購入していた投資信託はすべてSBI証券に移管済みで、口座残高は既に0円となっています。また、「積み立て設定がないこと」という条件に対しても既に解除済み。最後に、三菱UFJ eスマート証券では「リサーチネット(同社の提供する有料情報サービス)の契約がないこと」も口座解約の条件となっていますが、僕は未契約。利用したことは一度もありません。

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こうした条件をすべて確認したうえで、口座解約の申請をおこなうことになります。証券会社によってはアプリやWEB上で手続きが完結する場合もありますが、三菱UFJ eスマート証券の場合はサポートセンターへの電話によって『口座解約依頼書』を請求し、自宅に届く書類に必要事項を記入して返送することで解約に至る流れとなります。

 

しかし、前述した証券会社への不正アクセス問題や新NISA制度の開始などを受け、サポートセンターへの問い合わせも相当多くなっているようで、2025年5月時点では臨時措置として、メールでの書類請求も可能となっています。

三菱UFJ eスマート証券FAQ「口座を解約したい場合はどうすればいいですか?」

 

具体的な手順としては、ログイン後のメインメニューから「サポート → お問い合わせ → メールによるお問い合わせ」を選択し、表示されるフォームに口座解約依頼書を請求したい旨を記載するだけ。これにより、電話に代替して書類を請求することができます。

 

先に紹介したFAQには、問い合わせ件名と本文のテンプレートも掲載されています。僕もこれをコピー&ペーストしてそのまま使用しました。あとは、『口座解約依頼書』が自宅に届き次第、必要事項を記入して返送することで口座解約手続きは完了となります。

 

関連サービスも解約。auじぶん銀行では普通預金金利低下の弊害に注意

証券口座の解約に際して、三菱UFJ eスマート証券に関連するサービスの一部も解約することにしました。具体的には、かつてはクレカ積み立て専用で利用していたau PAYカードです。クレカ積み立て以外の用途はなく、還元率改悪により積み立てを解除した今となっては不要のため、この際に併せて解約することにしました。

 

au PAYカードの解約には、サポートセンターへの電話が必要です。ただし、オペレーターに繋がることなく自動音声で手続きが完結する*2ため、手間はそれほどでもありません。アプリやWebで手続きが完結することが理想ですが、カード会社側としては、手続きを多少煩雑にすることで解約を遠ざける意図もあると思われ、やむを得ないところです。

www.kddi-fs.com

 

なお、三菱UFJ eスマート証券やau PAYカードの解約は、auじぶん銀行の普通預金金利の低下を招くため注意が必要です。具体的には、三菱UFJ eスマート証券とauじぶん銀行をauマネーコネクトで連携すると年0.10%、au PAYカードの利用料金をauじぶん銀行から引き落とすと年0.05%の普通預金金利上乗せがあります(いずれも税引前)。

www.jibunbank.co.jp

 

僕も以前は、普通預金金利の高さに魅力を感じてauじぶん銀行を無リスク資産の置き場として活用していました。しかし、現在は日銀のマイナス金利政策解除による金利上昇を受けて、無リスク資産の置き場は個人向け国債へと変更しています。auじぶん銀行も現在はほぼ未使用であり、普通預金金利の低下による影響もありません。したがって、三菱UFJ eスマート証券、au PAYカードいずれも解約することにしました*3

 

今回は、三菱UFJ eスマート証券の口座解約と関連サービスの見直しについて整理しました。今後も不要となった口座やサービスは適宜同様の対応をしていこうと考えています。

*1:ノーマルカードの場合。ゴールドカードの場合は2025年5月時点でも1.0%を維持

*2:自動音声のメニューで解約を選択後、カード番号と暗証番号をダイヤルで入力します。そして、解約にあたっての注意事項に同意すれば手続き完了。ものの5分程度の作業です

*3:なお、auじぶん銀行の口座解約は行いません。非auユーザーがau PAYプリペイドカードを保持するためには必須であるためです