つばめが映す自由帖

家計管理や資産運用、働き方の見直しなどを通じて、“よりよい暮らし方”を模索する日々を綴るブログです。

こども用の交通系ICカード(Suica・PASMO)をお得に利用する方法を考える

本日の撮り。上の子のこども用Suicaはプラレールスタンプラリーでゲットした記念パスケースに入れています。記事執筆時点ではまだ未就学児なので出番は新幹線乗車時などに限られるものの、本人は気に入って使っています。少々嵩張るので小学生になったらリプレースが必要かもしれませんが。スタンプラリーは思った以上に頻繁に開催しているほか、都内を中心に普段行かないところも回れるので大人も存外楽しめるのが良いですね。僕自身もこどもの頃にはしばしば参加していたのを思い出します。

 

上の子もいよいよ今年の春から小学生になります。就学児になるにあたり、家計管理の観点から考えなくてはいけないことの一つとして、公共交通機関の利用時に料金が発生するようになることが挙げられます。乗車のたびに券売機で切符を買うのも面倒なので、交通系ICカード(Suica・PASMO)の活用を考えたいところですが、こども用Suica・PASMOをお得に運用するにはどうしたらよいかを検討しました。ただ、大人用と異なり自宅で手軽にチャージできる手段はなく、駅を訪れるタイミングを活用して適宜チャージしていかざるを得なさそうというのが結論です。

 

 

発行できるのはSuica・PASMOのいずれか一枚のみ。オートチャージをしたい場合はPASMOを選択する

まず前提として、こども用のSuica・PASMOはいずれか一枚のみしか発行できません。小児運賃が適用となるこども用Suica・PASMOは発行時に本人確認手続きも必要となります。このため、又貸しによる不正利用などを想定しての措置だと思われますが、考慮しておく必要があります。

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定期券を利用しない限りはSuica・PASMOのいずれを選択しても使用上の問題はないものの、オートチャージができるのはこども用PASMOのみである点に注意が必要*1です(チャージ元カードはTOKYU CARDのみ)。といっても、小学生にオートチャージ機能付きのPASMOを持たせることは紛失や無駄遣いのリスクの観点で問題があることに加え、年会費1,320円の支払いが必要である点を踏まえても僕としては不採用です。

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Suicaは自動券売機でビューカードからのチャージが可能。PASMOは現金チャージのみ

実用性・お得の観点いずれからも最も重要なチャージ方法。こども用Suica・PASMOいずれもモバイルSuica・PASMOで運用することはできないため、必然的に物理カードにチャージする必要があります。前述のオートチャージを考慮外とすると、この点はビューカード限定とはいえ、クレジットカードチャージが可能なSuicaに軍配が上がります

 

ビューカードからSuicaカードへはJR東日本の駅に設置されている黒色の券売機(多機能券売機)でチャージ可能*2。こども用Suicaも同様で、チャージの際にSuicaとビューカードの名義が異なっていても問題ありません。

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対して、PASMOカードへのチャージ方法はこども用に限らず現金のみ。僕は普段の生活はほぼキャッシュレスで済ませており現金は最低限しか持ち歩かないため、この点は大いに問題があります。

 

なお、かつてはPaSoRi(パソリ。パソコンに接続可能なFeliCaリーダー)とSuicaインターネットサービスを活用することで自宅チャージも可能でした。しかしながら、Suicaインターネットサービスは2020年9月にサービス終了しており、「Suicaカードに対して自宅でチャージしたい」というニーズに対しては、残念ながら代替手段がありません。

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したがって、結論としてはJR東日本の駅に立ち寄る都度、ビューカードで少額チャージを繰り返す運用とするしかなさそうです。僕の場合、最も利用頻度の高い駅は私鉄のためこの運用はそれなりの煩雑さを伴いますが、まずはやむを得ないと判断しました。

 

なお、Suicaカードの残高読み取りはAndroidでもiPhoneでも可能。外出の前後で残高をチェックする運用を織り込んでおけば、チャージ残高不足もある程度は防げるのではないかと思います。これもまた手順が増えるため煩雑ですが…

 

ビューカードからのチャージで貯まったJREポイントの交換先はルミネ商品券が候補

大人用のモバイルSuicaであれば様々なチャージルートが選択可能で、よく使うポイントを貯めたり、お得ルートを追求したりといったコントロールも可能です。

mitsuwallow.com

 

一方、ビューカードからのチャージで貯まるポイントはJREポイント。これはエキナカの店舗などで利用可能なほか、Suicaチャージや鉄道利用(グリーン券など)に充てることが可能です。

 

僕の場合、家族がたまにルミネを利用することがあるため、ルミネ商品券に交換しています。これは、最小の2,000円分では1ポイント1円のレートですが、最大の30,000円分は24,400ポイントで交換可能なため、1ポイント約1.2円のレートとなります。ビューカードのJREポイント還元率は1.5%(Suicaチャージ時)のため、両者を合わせた還元率は約1.8%とそれなりの高還元になります。

 

加えて、ルミネの利用頻度が高ければ、チャージ元のビューカードをルミネカードとする*3ことで更なるお得の上乗せも可能です。

*1:Suicaの場合、チャージ用のビューカードとSuicaでお互いの「氏名(カナ)」「生年月日」「性別」が一致する必要があり、未成年者はビューカードを作成できないためオートチャージは実質不可。また、モバイルSuicaもこども用の発行は不可

*2:多機能券売機以外にビューアルッテ(エキナカATM)でもチャージ可能です

*3:ルミネの買い物が常時5%引き。年会費が1,048円かかるので、元を取るには年間21,000円以上のルミネでの買い物が必要です