つばめが映す自由帖

投資やポイ活、働き方の見直しを通じて、“よりよい暮らし方”を模索する日々の記録。

マイナ保険証への原則一本化を受け、2歳児のマイナンバーカードを申請

本日の撮り。2歳児の戯れ。落葉が進み、小さい子どもにとっては落ち葉拾いが楽しい時季。上の子はこういった“子どもらしい”遊びはほどほどのタイプですが、下の子は見事に型にはまった行動をとる傾向があります。自己啓発の視点から、“自分の好きなことをしよう”と言われるようになって久しいですが、子育てにおいてもこの考え方を大事にしていきたいと、ふたりを見ていて思います。

 

2025年12月2日から、従来の健康保険証が原則使用できなくなり、マイナンバーカードに一本化されます(いわゆるマイナ保険証)。我が家の場合、僕や上の子のマイナンバーカードは、かつてマイナポイントがばら撒かれたときにポイント目当てで作成済みです。一方で、下の子が生まれてからは同様の施策もなく、カードを作る利点も必要性も感じなかったため、ずっと後回しにしていました。しかし、保険証の一本化が近づいたことでいよいよ作らざるを得なくなったので、重すぎる腰を上げてようやく申請を済ませました。

 

 

下の子のマイナンバーカード作成を保留していた理由

健康保険証のマイナンバーカードへの一本化は2023年に決定しましたが、その後もしばらくは従来の健康保険証とマイナ保険証が並行利用できる状態が続いていました。

 

既に2024年12月には健康保険証の新規発行が停止されており、2025年12月2日からは原則として健康保険証は利用不可になります。

 従来の健康保険証は、令和6年12月2日以降新たに発行されなくなり、マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)を基本とする仕組みに移行しています。

 従来の健康保険証の有効期限は、最長で令和7年12月1日までです。医療機関・薬局の受付では、マイナ保険証をお持ちの方はマイナ保険証、マイナ保険証をお持ちでない方は資格確認書をご提示ください。

www.mhlw.go.jp

 

我が家の場合、僕や妻、上の子は既にマイナンバーカードの取得とマイナ保険証の利用手続きまで済ませていますが、唯一、カードすら未取得だったのが現在2歳の下の子です。取得を後回しにしてきた理由は単純で、特に必要性を感じなかったから。加えて、「もしかしたら、また新たなマイナポイントキャンペーンが始まるのではないか」との淡い期待を持ち続けていた点も挙げられます。

 

しかし、結局は新たなキャンペーンは開催されず。従来の健康保険証が原則廃止となることを受け、半ば諦めのような気持ちで、下の子のマイナンバーカード作成に踏み切りました。

 

なお、2025年度末までは暫定措置として、従来の健康保険証も一応は利用可能だそうです。

www.itmedia.co.jp

 

申請はネットから5分で完了。最大の難所、顔写真は生成AIも活用

マイナンバーカードの申請自体は、公式サイトから画面の案内に従って以下の作業をするだけで良く、手続きに要した時間はトータルでも5分ほどでした。

  • メールアドレス・氏名・申請書IDの入力
  • 顔写真の登録
  • 生年月日・電子証明書の発行希望有無などの登録

 

このうち申請書IDは、子どもの出生後に自治体から届く『個人番号通知書』に記載されています。2年以上も前に受け取った書類なので、IDが記載されていることはすっかり記憶の彼方でしたけれども。

www.kojinbango-card.go.jp

 

2歳児のマイナンバー作成において最大の(?)難関になるのは顔写真。条件のひとつに「無背景であること」があるためです。大人であれば白い壁を背景に撮れば事足りますが、2歳児はそうは簡単に立ち止まってはくれません。

 

なお、1歳未満であれば顔写真なしを選択できるとともに、幼児の場合は「やむを得ない事情で適格の写真を用意できないケース」として相談することが一応は可能です。とはいえ、事情説明が必要なので、「動き回ってうまく撮れない」程度での相談は憚られるところです。

www.kojinbango-card.go.jp

 

我が家の場合、結論としては、背景が映りこんだ状態で撮影した後、Lightroom ClassicのAI削除機能を使って余計な背景を削除する方法を採りました。

 

最初は無地の壁の前に座らせようとしたものの、元気が有り余っていてまったく撮れず。最終的に、iPadでYouTubeを見ている間のちょっとした一瞬に気を引き、撮影しましたが、背景にリビングのオブジェが映り込んでしまいました。

 

そこで活用したのがLightroom Classicの生成AI削除です。写真内の余計な箇所を生成AIを使って自動で塗りつぶし、周囲に自然に馴染ませてくれる機能で、最近はかなり精度が向上しています。髪の毛との境界に若干の違和感があるものの、証明写真として使う分にはほぼ問題ないレベルに仕上げられました。

helpx.adobe.com

 

なお、Photoshopを使えばより自然に処理できるとは思いますが、僕自身があまり使い慣れていないこともあり、Lightroom Classicでの編集で十分だろうと判断しました。また、Geminiなどの生成AIに「証明写真として利用したいので、背景の余計なものを削除して」と依頼する方法もあります。

 

この記事を執筆するにあたり、Geminiで試してみたところ、Lightroom Classicの生成AI削除と比べても遜色ない精度で背景を削除してくれました。無料版なのにすごい。僕は写真撮影が趣味なのでLightroom Classicを使いましたが、通常であればGeminiで十分といえそうです。

 

マイナ保険証が届くまでは従来の保険証を継続利用するつもり

前述のとおり、2025年12月2日以降は原則としてマイナンバーカード(マイナ保険証)で受診することになります。ただし、代替手段も用意されており、資格確認書(カードを持ってない人向け)も利用できるほか、2025年度いっぱいは暫定措置として従来の健康保険証も継続利用できます。

 

資格確認書は、紙の証明書が郵送される場合と、専用Webサイトで画面表示する「電子交付」の2パターンがあります。僕の勤務先の健康保険組合は電子交付でしたが、受診のたびに毎回Webサイトにアクセスして資格確認書を表示する必要があり、正直いって面倒です(以下、同様に電子交付を採用している関東ITソフトウェア健康保険組合の例)。

www.its-kenpo.or.jp

 

マイナンバーカードの駆け込み申請が増えることで、受け取りまで時間がかかる可能性もあります。下の子のカードが手元に届き、保険証としての利用設定が完了するまでは、これまでどおり従来の健康保険証を使い続けることになりそうです。

家族手当を受け取り損ねていたことに気づく

本日の撮り。今年も終盤。秋とは思えない暖かい日が続く時もありましたが、気づけば平地でも紅葉が進んでいました。保育園の登園ついでにちょっと寄り道して、紅葉を楽しむことが最近の密かな楽しみになりつつあります。これも時短勤務&在宅勤務の賜物。継続性は変わらず不透明ですが、“今のこのとき”をまずは生きていきたいと思います。

 

僕の以前の勤務先には、いわゆる「家族手当」の制度があり、子どもや配偶者を扶養していると、ひとりあたり月2万円弱の手当てが支給されていました。上の子が小さかった当時は、オムツ代やミルク代、洋服代など何かと出費が多く、この手当が非常にありがたかった記憶があります。その後、諸事情により転職しましたが、今の会社には家族手当の制度がありません。いつしか、家族手当の存在自体が我が家の意識からフェードアウトしていきました。しかし最近、妻の勤務先の諸制度を確認する機会があり、実は妻の会社の家族手当の支給要件を満たしていることがわかりました。早速申請を済ませて新たに支給対象になったものの、過去分の遡及は不可。申請漏れをしていた期間の分はすべて受け取れず、結構な額を損してしまったことになりそうです。

 

 

家族手当は公共サービスではなく、企業ごとの福利厚生の一環

まず前提として、家族手当(扶養手当)の位置づけを再確認しておきます。その性質を鑑みサブカテゴリーを“公的制度の活用記録”としましたが、家族手当そのものは公的な制度ではなく、あくまで企業が任意で設けている福利厚生のひとつに過ぎません。

 

そのため、法律で支給が義務付けられているわけでもなく、制度自体の有無や支給金額、支給要件などは会社ごとに大きく異なります。事実、人事院が2024年に公表した『令和6年職種別民間給与実態調査の結果』によると、家族手当制度がある企業は全体の74.5%とされています*1

www.jinji.go.jp

 

僕の場合も、以前の勤務先では扶養家族ひとりあたり、月2万円弱の家族手当が支給されていました。一方で、転職後の現在の会社では家族手当の制度自体がありません。このため、転職を機に手当がゼロになっても違和感を覚えることもなく、「制度がない会社だからしょうがない」といった程度にしか捉えていませんでした。そして、時間が経つにつれて、家族手当の存在自体が意識からフェードアウトしていったのだろうと思います。

 

妻の勤務先での支給要件を満たしていたことが判明

ところが最近になって、「妻の勤務先の家族手当の支給要件を満たしている」ことが判明しました。年末調整の申告手続きをする中で、子どもの扶養について話す機会があり、「そういえば妻の勤務先にも家族手当制度があるのでは」とふと思い出したことがきっかけです。

 

実際に、妻に会社の規程を確認してもらったところ、家族手当制度が設けられており、子どもに関しては「税法上の扶養家族であること」が支給要件となっていることがわかりました。

 

少々ややこしいですが、“扶養”には「税金の扶養」と「健康保険の扶養」の2種類があります。このうち後者、健康保険の扶養は「収入の高いほうが扶養する」ことと定められているため、基本的に選択の余地はありません。一方で税金の扶養は、夫婦どちらが扶養するかを任意に決めることが可能です。

biz.moneyforward.com

 

16歳未満の子どもは年少扶養親族となり、税金上の所得控除対象外のため、どちらが扶養したとしても税額に変わりはありません。したがって、我が家の場合は、僕が転職したタイミングで子どもの税金の扶養を妻に変更していれば、妻の会社での家族手当をマイナス面なしに受け取れたことになります。

 

転職からかなり経った今になって気づいたのは完全に不覚でしたが、振り返ってみると、当時、選択の余地がない健康保険の扶養と任意に選べる税金の扶養を混同してしまっていたことが根本原因にあるのではないかと思います。

 

過去分の遡及は不可。数十万円単位で損していた可能性

早速、子どもたちの税金の扶養を僕から妻に変更*2し、妻の勤務先で家族手当の申請も済ませました。これによって、今後の分は問題なく受給できそうです。

 

気になるのは、実は要件を満たしていたのにも関わらず手続きをしていなかった過去分。ざっくりと試算してみると、第2子の育休期間を除いても、数十万円ほどを受け取り損ねていた可能性があります。

 

念のために妻に確認してもらいましたが、やはり過去分への遡及は不可。こちらの手続き・申請漏れであり会社に非はないため、やむを得ません。むしろ、今のタイミングで気づけたことで、これ以上の取りこぼしを防げたと前向きに捉えることにしたいと思います。

 

会社の制度は、自治体のようには情報が公開されていないことが多く、多くの場合は自分で取りに行かないと気づけません。忙しい日々の中では優先順位を下げがちですが、ちょっと調べてみるだけでも、今回のように大きな差に繋がることを改めて実感しました。

*1:調査対象は、企業規模50人以上、かつ、事業所規模50人以上の全国の民間事業所

*2:具体的な手続き方法は会社ごとに異なるので個別に確認が必要。我が家の場合は会社の人事システムから変更可能でした

子ども用の交通系ICカード(Suica・PASMO)をお得に利用する方法

本日の撮り。上の子の子ども用Suicaはプラレールスタンプラリーでゲットした記念パスケースに入れています。記事執筆時点ではまだ未就学児なので出番は新幹線乗車時などに限られるものの、本人は気に入って使っています。少々嵩張るので小学生になったらリプレースが必要かもしれませんが。スタンプラリーは思った以上に頻繁に開催しているほか、普段あまり行かないところがスポットに設定されており、新しい発見により大人も存外楽しめるのが良いですね。僕自身も子どもの頃にしばしば参加していたのを思い出します。

 

上の子が春からいよいよ小学生になります。就学児になると、これまで無料だった電車やバスといった公共交通機関の利用に小児運賃がかかるようになります。日々の移動にかかるお金は、積み重なればそれなりの金額になるもの。その運用方法は、家計管理の観点からもあらかじめ整理しておきたい項目です。切符を買うのも面倒なので、子ども用の交通系ICカード(Suica・PASMO)を持たせたいところですが、お得な運用方法を検討する際は、大人用にはない制約の考慮が必要です。調べてみると、自宅で手軽にチャージする方法はなく、駅で都度チャージするしかないというのが現実のようです。そのうえで、少しでもお得に利用できる方法を検討してみます。

 

 

子ども用は1枚のみ発行可。オートチャージができるのはPASMOだけ

まず前提として、子ども用のSuica・PASMOはいずれか1枚しか発行できません。発行時には保険証などによる本人確認手続きも必要です。これは、小児割引運賃が適用となることから、貸し借りなどの不正利用を防ぐための措置だと思われます。

www.jreast.co.jp

 

定期券を利用しない限りは、Suica・PASMOのいずれを選択しても普段の利用に問題はありません。ただし、オートチャージが可能なのはPASMOのみです。チャージ元のクレジットカードはTOKYU CARDに限定され、かつ年会費が1,320円(税込)かかります。

www.topcard.co.jp

 

一方でSuicaの場合、オートチャージにはビューカードの名義とSuicaの利用者情報が一致している必要があり、未成年はビューカードを作れないため実質的に利用不可。モバイルSuicaも子ども用は発行できません。

 

こうした制約に加え、紛失や無駄遣いのリスクも考慮し、我が家では小学生にオートチャージ機能付きのPASMOを持たせるのは見送ることにしました。

 

Suicaは黒の券売機でビューカードでチャージ可能。PASMOは現金のみ

次に、お得なチャージ方法を検討します。子ども用Suica・PASMOはいずれもモバイル版は利用できないため、必然的に物理カードにチャージする必要があります。

 

この点はSuicaの方が有利で、JR東日本の駅にある黒色の多機能券売機を使えば、ビューカードから子ども用Suicaにチャージ可能です*1。Suicaとビューカードの名義が異なっていても問題ありません。

www.jreast.co.jp

 

一方で、PASMOは現金チャージのみ。普段の生活はほぼキャッシュレスで済ませており、現金は最低限しか持ち歩かない僕にとっては、大きなデメリットです。

 

なお、かつてはPaSoRi*2と「Suicaインターネットサービス」を活用することで、自宅でのチャージも可能でした。しかし、すでに2020年9月にサービスを終了しており、「Suicaの物理カードに自宅でチャージしたい」というニーズに対しては、残念ながら代替手段がありません。

www.itmedia.co.jp

 

結論、子ども用Suicaをキャッシュレスで運用するには「JR東日本の駅に寄った際、多機能券売機を使ってビューカードでチャージする」という方法しかなさそうです。僕の場合、最も利用頻度の高い駅は私鉄なので多少の手間がありますが、まずはやむを得ません。

 

なお、Suicaの残高はスマートフォンで確認可能です。面倒ですが、外出前にチェックしておけば残高不足もある程度は防げそうです。また、利用履歴は券売機で印字するしかありません。家計管理などのために履歴を確認したい場合は、チャージのついでに印字しておくと効率的です。

www.jreast.co.jp

 

ビューカードからのチャージで貯まったJREポイントの交換先はルミネ商品券が候補

大人用のモバイルSuicaであれば、様々なチャージルートを選び、よく使うポイントを貯めたり、お得ルートを追求したりといったことが可能です。

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一方、子ども用Suicaの場合はチャージ元がビューカードに限られるため、貯まるポイントはJREポイントのみ。これはエキナカの店舗やSuicaチャージ、鉄道利用(グリーン券など)に充てられるため、使い道には困りません。

 

ただし、ビューカードのJREポイント還元率はオートチャージやモバイルSuicaチャージでは1.5%ですが、子ども用Suicaのように駅の券売機でチャージする場合は0.5%に下がってしまう点には注意が必要です。

www.jreast.co.jp

 

僕の場合、家族がたまにルミネを利用するため、ルミネ商品券に交換しています。最小の2,000円分では1ポイント=1円換算ですが、最大の30,000円分は24,400ポイントで交換可能なため、1ポイント=約1.2円にレートが上がります。さらに、ルミネの利用頻度が高ければ、チャージ元のビューカードをルミネカードとすることで、お得の上乗せも可能です*3

*1:多機能券売機以外に、ビューアルッテ(エキナカATM)でも可能

*2:パソリ。パソコンに接続可能なFeliCaリーダー

*3:ルミネの買い物が常時5%引き。ただし、年会費が1,048円かかるため、元を取るには年間21,000円以上の買い物が必要