つばめが映す自由帖

家計管理や資産運用、働き方の見直しなどを通じて、“よりよい暮らし方”を模索する日々を綴るブログです。

決済方法の再確認。起点が三井住友VISAのためルートが限られる。Masterの追加を検討

還元率の改悪・改善やキャンペーンをきっかけに、決済手段を見直すことは少なくありません。僕自身も最近、コード決済やプリペイドカードを含む各種キャッシュレス決済のルートを改めて整理したことで、現状に改善の余地があることを再認識しました。契機となったのは、2024年12月に東京都で実施された「コード決済で10%還元キャンペーン」。この際、4大ペイ(PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY)へのチャージルートを再確認する中で、現状の決済起点である「三井住友ゴールドNL(VISA)」では、ルートの選択肢が限られるという課題が見えてきました。今後の柔軟な運用や還元率の最大化を考えると、Mastercardブランドの追加を検討すべきタイミングかもしれません。今回の記事では、このように考えるに至った背景を、現状の決済ルートの課題も踏まえつつ整理します。

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決済方法を検討するにあたっての前提を整理

「最もお得な決済ルート」と聞くと、「あのカードからこれにチャージして、更にそれをこれにチャージして...」といった複雑な情報も多く出回っています。こうした情報は先駆者の方々によって丁寧にまとめられており、僕もよく参考にさせてもらっています。

 

一方で、家計管理の記事でも触れたとおり、僕自身はこの理論上の最適解を念頭に置きつつも、以下のような前提条件を加味して、「自分にとって最適な決済ルート」を定めるようにしています。

 

  1. 年間決済額100万円は確実に超えるが、200万円には届かない
    「年間100万円以上の決済でボーナスポイント付与」という条件が採用されているクレジットカードも多くあります。したがって、クレカの年間決済額をどの程度見込むのかは、決済ルートを考えるうえで非常に重要です。
    お得な決済ルートを意識しすぎて決済が分散し、結果ボーナスポイントの条件を逃すといった事態は避ける必要があります。また、ポイント還元を目的に不必要に決済額を増やすことで、無意味に生活レベルが上がってしまっては本末転倒です。

  2. SBI証券で三井住友カードによるクレカ積立を利用
    僕のメインの証券口座はSBI証券で、三井住友カードによるクレカ積立を行っています。この還元率はカード種別ごとに差異がありましたが、2024年の春からは年間決済額も還元率を決める要素に加わりました*1
    僕の場合はゴールドNLを使用しており、ボーナスポイントに加えてクレカ積立の還元率にも影響がある点からも、年間100万円決済の達成は大前提となります。

  3. スマホはAndroid。手元のApple製品はiPadのみでApple Payの利用は限定的
    初めてスマートフォンを手にした時からずっとAndroidユーザーのため、Apple Payが登場する決済ルートは基本的に採用できません。ただし、iPadは所有しているので「xxペイからyyペイにApple Payでチャージする」というように、”土管”として利用するだけで実店舗での決済が不要な場合は、iPadのウォレット機能でも問題ありません

  4. 手間を掛けた最高還元率ではなく”ちょうどいい具合”を狙う
    定性的な前提ですが、個人的に、高還元だとしても手順が煩雑なルートは採用しないようにしています。多少の還元率アップが見込めても、準備や実行が面倒すぎる場合はコストに見合わないと感じるからです。
    例えば、「nanacoを複数枚用意し、セブンイレブンで請求書払い」「Apple PayのWAONを経由し、ミニストップで楽天ギフトカード購入」といったルートも不採用。自宅でのスマホ操作だけで完結できる、手軽さ重視のルートを選択しています。

 

前提を踏まえた2024年12月現在の決済方法

前提を踏まえて、2024年12月時点の僕の決済方法を整理します。以前、東京都のキャンペーンを扱った記事ではQRコード決済にフォーカスしましたが、今回はクレジットカードによる日常の決済や定期支払いも含めて全体像を示します。

 

  1. メインルート:三井住友ゴールドNL(VISA)が決済の起点
    前提条件1, 2で述べたとおり、まずは三井住友ゴールドNLでの年間100万円決済の達成を最優先としており、決済の起点としています。これは、ボーナスポイント取得やクレカ積立還元率の最大化が目的です。
    ブランドはVISA。AndroidだとMastercardコンタクトレス決済(タッチ決済)が利用できないためです。また、少しでも還元率を上乗せするべく、ソフトバンクカードやこれを経由したSuica、PayPayを利用しているほか、請求書払いはLINE Payのチャージ&ペイを活用しています。

  2. サブルート:エポスゴールドのポイントアップ枠を活用
    ソフトバンクカードなど、プリペイドカードが使えない定期支払いのうち、エポスゴールドの「選べるポイントアップショップ(3選)」の対象となる決済を集約しています。
    僕の場合、具体的には生命保険料と水道光熱費が対象です。

 

三井住友ゴールドNLで年間100万円決済を達成した後のメインルートのカードは、エポスゴールド(同様にボーナスポイントを狙う)か、或いは適当な1%還元のカードのいずれかに切り替えています。これは、その時点での決済見込み額を考慮して決めています。

 

前提条件1で述べたとおり、僕の年間決済額は200万円に届くかどうかです。カード2枚で100万円ずつ使い切るのが現実的な上限であり、毎年この検討が必要になってきます。

 

VISAでは還元率改善の余地なし。Mastercardへの移行を検討

今回の記事執筆にあたり、現状の決済ルートからさらなる還元率の上積みを狙うべく改善を検討してみました。しかし結論としては、三井住友ゴールドNLのVISAブランドを起点としたままでは改善の余地はほぼありません。

 

最大の理由は、現在話題の高還元ルートはMastercardブランドが起点であることが多いためです。以下に例を挙げてみます。

  • JAL Pay(→ ANA Pay → 楽天Edy → 楽天キャッシュ → 楽天ペイ)
    VISAでもチャージは可能ですが、手数料2.75%が発生します

  • ANA Pay(→ 楽天Edy → 楽天キャッシュ → 楽天ペイ)
    VISAでもチャージは可能ですが、ポイント付与の対象外。年間100万円決済の対象にもカウントされません
    また、ソフトバンクカードからのチャージも不可です

  • 楽天Edy(→ 楽天キャッシュ → 楽天ペイ)
    同上

  • au PAY(→ 実店舗や請求書払い)
    VISAではチャージ不可です

 

僕がVISAブランドを使用してきた背景のひとつは、AndroidではMastercardコンタクトレス決済(タッチ決済)が使用不可であること。加えてもうひとつは、LINE Payのチャージ&ペイで請求書払いができることです。しかし、LINE Payのサービス終了に伴い、2025年4月23日を以ってチャージ&ペイも機能終了となってしまいます。

line-pay-info.landpress.line.me

 

これにより、請求書払いの代替決済手段も準備しなければならず、いよいよMastercardブランドを追加の上、メインカードに移行すべき理由が整ってきたように思います。

 

現在、VISAでの年間100万円決済を目指して進捗は6割ほどです。まずは、これの達成目処が見えたところでMastercardを追加発行し、新たな決済ルートを検討のうえ、移行していく予定です。例えば、移行後の請求書払いは楽天ペイかau PAYで行うことを想定しています。

 

また、SBI証券のクレカ積立におけるカード変更のタイミングなど、移行に際してポイントの取り逃がしがないように意識すべき点もありそうです。これらは、Mastercard移行後の決済ルートも含めて整理し、改めて記事にしたいと思います。

*1:僕の使っているゴールドNLの場合、年間決済額10万円未満で0%、10万円以上100万円未満で0.75%、100万円以上で1.0%です