初回の記事ではブログを書くにあたっての背景や思いを整理したため、結果として概念的な話になりました。今回からは卒サラ実践編ということで、具体的な行動を中心に据えた記事を投稿していきたいと思います。
前回の記事で言及したとおり、自由を得るためにはFI(Financial Independence=経済的独立)状態の達成が肝要となることから、具体的な行動とは即ち家計管理、節約、ポイ活、投資などによる資産形成を指します。
実践編初回は家計管理についてまとめようかと思っていたところ、au PAYカードによる投信積立の還元率改悪の一報が入ってきたので、前置きが長くなりましたがどのように対応するかを検討したいと思います。
ノーマルカードの還元率が1.0%から0.5%に改悪される
改悪とは具体的にどうなるか。公式ページに掲載されている情報をそのまま引用させてもらいます。年会費11,000円(税込)のゴールドカードは還元率1.0%を維持、他方、年会費無料のノーマルカードは0.5%に改悪です。
楽天証券を皮切りに、顧客獲得のために各社が参入してきたクレジットカードによる投信積立ですが、最近は改悪の他にもそもそもスタート時点から還元率が低いといったことが目立つようになってきた印象があります。
三井住友カードがクレカ積立以外での一定額決済を還元率維持の条件に入れたように、投信積立だけで無条件にポイント還元するのはやはりビジネスとして無理があるようですね。春にクレカ積立の上限が10万円に拡大されたことでカード会社としては益々持ち出しが増えたことになるわけで、残念ですが遅かれ早かれこうなることは自明だったとも言えます。
変更は12/6(金)の決済分から。解除する場合は12/5(木)までに手続きが必要
注意すべきは変更の適用が異常に早いこと。なんと12月決済の積立分からノーマルカードの還元率が低下してしまいます。三井住友カードの還元率が変更となった際(これも改悪として話題になりました)は期間限定のキャンペーンによって半年ほど猶予がありました。今回、12月積立分のカード決済日は12/6(金)。たったの10日です。
解除する場合には「積立設定申込締切日」までに手続きを行う必要があり、これは決済日前日であるため12/5(木)までに対応しなければなりません。
さてどうするか。au関係の金融は手仕舞ってしまうことも一考
僕はau PAYカードで月5万円投信を積み立てているので今回の改悪の影響をダイレクトに受けることになり、どのように対応するかを検討しなくてはいけません。ただ、結論はほぼ固まっていて、0.5%程度の還元率ではわざわざ証券口座を維持して積み立てを継続していくほどの意欲が生まれないため、12月決済分からは積み立てを解除する方向で考えています。
この場合、auじぶん銀行の円普通預金金利に影響がある点にも留意が必要です。auじぶん銀行は基本金利は0.11%ですが、いくつかの条件をクリアすると最大0.41%まで金利が上昇します。このうち0.05%はau PAYカードの引き落しが担っており、クレカ積立をやめると(他に決済がなければ)条件を満たさなくなってしまいます。
何かしらのサブスク決済をau PAYカードに変更するなどして維持することもできるものの、決済が分散するとそれはそれで管理が面倒です。また、現状auじぶん銀行にはほとんど現金を預けていないため*1、au PAYカード、auカブコム証券、auじぶん銀行と芋づる式にすべて解約してしまうというのも、断捨離の観点からも十分検討の余地がある選択肢です。
ただ、唯一気になるのは三菱UFJ銀行によるauカブコム証券の完全子会社化。これによって三菱UFJカードによる投信積立の開始やキャンペーンへの期待もあることから、取り急ぎはau PAYカードによる投信積立は解除しつつも口座解約による手仕舞いまでは行わず、少し様子を見ようかと思います。
*1:以前はある程度の金額の現金を預けていましたが、今は無リスク資産の大半は個人向け国債で持っています。