自由な人生を探究するとりつばめが映す卒サラを目指す日々

ある一人の会社員が家計の工夫や資産運用を駆使してサラリーマン卒業を目指す日々を綴るブログです。

家計管理に関する一般論と我が家での実践例(後編)

前編では、一般論の範疇における家計管理の要点と管理方法を簡潔にまとめました。今回は後編の実践例。一般論も踏まえつつ、我が家、とりつば家では具体的にどのような方法で家計を管理しているかを整理します。なお、とりつば家はフルタイム勤務の共働き夫婦、加えて未就学児二人の四人家族となっています。

 

 

お互いの口座はオープン。そのうえで、家計管理は僕が一手で担っている

まずは前編のおさらい。家族のあり方とともに家計管理方法も多様化しているものの、汎化すると以下の三種類に分けられると紹介しました。

  1. 夫婦のいずれかが家計の全てを管理。管理をしない側は小遣い制
  2. 夫婦それぞれが自身の家計を管理。家賃など共通出費はカテゴリ別にどちらが負担するかを決める。お互いの銀行口座には不干渉が基本
  3. 夫婦が共同で家計を管理。共通出費をどちらが負担するかは都度話し合って決める。お互いの銀行口座はオープンで双方把握できる状態が基本

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とりつば家では、このうち3. を家計管理のベースとして採用しています。”採用”というよりも、試行錯誤を繰り返していった結果、近い形に収まったというのがより正確な表現ですが。そして、3. をベースにしつつ、より具体的には以下のような家計管理方法となっています。

  • 夫婦の銀行・証券口座といった資産の情報はオープン。アクセスしようと思えばお互いが参照できる状態にある
  • 同様に、お互いのクレジットカード決済(各クレカ、ショッピングサイトの購入履歴)や現金決済(レシート)の情報もオープンであり、アクセスしようと思えば常に参照可能
  • これら入出金や決済履歴の情報を参照し、気づいた方が適宜、家計簿アプリ*1に記録する。家計簿アプリのアカウントを夫婦で共有しているため、個々の履歴や集計情報もお互いに参照可能
  • 定期的な家計の分析は支出と資産でそれぞれ分けて実施。支出はその妥当性や削減できる要素がないかのチェック、資産は投信などのリスク資産も含めた全体的な増減と無リスク資産とのバランスをチェック。基本的には月次で実施し、これも気づいたほうが適宜実施する

 

「お互い常に参照可能」「気づいたほうが適宜記録」というように、共同管理を体現するような家計管理方法となっていますが、実態としてはこれらの管理は夫である僕がほぼ一手で担っています。とりつば家の場合、妻はかっちりとした家計管理があまり好きではなく、いわゆるどんぶり勘定タイプ。対して僕は細かい数字までしっかり合わせたいタイプのため、共同管理が可能な状態を用意してはいるものの、自然な流れで僕が妻の分も含めて決済履歴をチェックし、家計簿アプリに記録したり更に分析まで行うことになりました。

 

僕としてはこういった管理が好きかつ得意なので全く負荷には感じておらず、むしろ口出しを受けることなく自由に家計管理方法を決められるので、今の状態に満足しています。ただ、決済履歴チェックや分析の結果をもとに、例えば「余計な支出は控えるように」といった苦言を呈しても相手からすれば極めて不快でしょうから、個人の支出に対して意見をしすぎないように十分に留意しています。

 

僕の家計簿運用。銀行口座やクレカの自動連携は不採用。基本的に記録は即日

続けて、家計を一手で担っている僕が具体的にどのような管理方法を採っているか、より具体的に掘り下げてみたいと思います。

 

前編でも触れた通り、家計管理のはじめの一歩は支出の把握。僕はすべての支出*2を家計簿アプリに手作業で入力しており、レシートからの自動入力やクレジットカードからの自動連携などは採用していません。これにはさほど高尚な理由があるわけではなく、単に「自分自身で何にいくら使ったかをしっかりと意識したい」「適切なカテゴリ(費目)を自分で設定して分析に活用したい」という思いからです。

 

ただし、手作業で記録する分、作業が煩雑になりすぎないように記録(カテゴリ設定を含む)はレシート単位と決めています。例えば、スーパーで食料品のほかに日用品もまとめて買ったとしても、カテゴリはまとめて”食費”としています。こういった運用に正解はなく個人のこだわりの世界だと僕は思っており、より細かくてもより大雑把でも良いと思います。

 

要するにどのカテゴリ(費目)におおよそいくら支出しているかが(推移も含めて)把握できれば良いので、正確に記録することより無理なく続けられることが何より最も重要です。僕も記録の”レベル感”は色々と試行錯誤し、今のやり方に収まりました。無理なく続けられるレベルを意識した結果、独身時代も含めて10年以上、途切れることなく家計簿の記録を続けられています。

 

なお、記録の頻度は基本的には即日としています。買い物から帰宅した際にレシート一式を所定の場所に置いておき、同日の夜にまとめて家計簿アプリに記録するやり方です。妻にもレシートは必ず受け取ったうえで、所定の場所に置いておくようにお願いしています。また、この”所定の場所”をあえてリビングの目立つ場所にすることで、片付け好きな僕の性格を利用して、むしろ”記録したくなる”仕組みを作っています

 

また、ネットショッピングやサブスクリプションといったレシートがない支出は、定期的(概ね週一回程度)に各クレジットカードのマイページから明細をチェックすることで捕捉し、同様に適切なカテゴリを設定したうえで家計簿アプリに記録しています。

 

支出の棚卸しは基本的には月次。今後ブログでも実績を公開予定

このように記録した支出は、月次で棚卸しをして分析しています。分析といっても家計簿アプリに標準で備わっている統計機能を活用し、平均値との差分確認や固定費の削減余地を探るといった程度で、さほどの時間はかけていません。

 

今後、具体的なとりつば家の家計の実績およびベースライン*3との比較分析もこのブログで記事にしていきたいと思います。

*1:代表的な家計簿アプリとしてマネーフォワードMEなどがありますが、とりつば家ではZaimを愛用しています。Zaimの活用方法なども機会があれば記事にしようと思います

*2:給与・賞与など収入も含む。家計簿アプリへの記録は支出の把握が目的のため、収入はさほど重要ではなく入力しなくても問題はありませんが、収支が赤字に見えるのも気分が悪いので一応記録しています

*3:臨時支出は含まず、カテゴリごとに平均的な月あたりの支出を定めるもの。とりつば家の具体値は別途記事にするつもりです