つばめが映す自由帖

投資を通じた資産形成や働き方の変遷の中で、 “よりよい暮らし方”を探る日々の記録。

時短勤務を始めて1年が経過。生活や仕事の変化をまとめてみる

本日の撮り。先日の記事に続けて降園路の空。この記事を執筆している時季にあっては春が進み、写真のような冬枯れは見られなくなりつつあります。また、日も相当に長くなってきており、マジックアワーはより遅い時間帯に。日々の季節の移ろいを意識する機会が増えていることを実感します。時間を調整するために、いつもと違うルートでの帰宅や家事との時間配分を変えてみたりと、つい色々と試したくなります。これも、精神的な「余裕」があるからこそ思考がそこに向くのだといえます。

 

育児事由による時短勤務という働き方を選択してから、早いもので1年が経ちました。時短勤務に対する迷いはありませんでしたが、収入面やキャリア面への影響など、不安がまったくなかったわけでもありません。それでも、子どもが小さいうちは、仕事よりも家庭や家族に貢献することを優先したいという思いがまさった結果です。この1年で、家計や資産形成、日々の時間の使い方、そしてFIRE志向と仕事の実情など、さまざまなものごとが少なからず影響を受けました。今回は、時短勤務を1年続けてみての変化や影響について、一度整理してみたいと思います。

 

 

時短勤務による家計への影響は決して小さくはない

まずは現実的な話として、収入面の変化からまとめておきます。実際のところ、単純に金額だけを見れば影響は決して小さくはありません

 

僕は10時から16時までの時短勤務を選択しており、フルタイム勤務の所定労働時間7.0時間を5.0時間に短縮しています。この場合、僕の勤務先の制度では、勤務時間に比例する形で基本給が減少することに加え、フルタイム勤務の場合は支給される「みなし残業手当」もすべて不支給となります*1

 

これにより、実質的な給与はフルタイム勤務時と比較して約4割ほども減少する結果になりました。金額に直せば数百万円単位で年収が減ることになるため、経済的側面から見れば影響は非常に大きいといわざるを得ません。なお、時短勤務による収入の変化の詳細は、以前別の記事でまとめています。

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ただし、我が家の場合は共働きで、妻はフルタイムで働き続けてくれています。このこともあって、特に時短勤務の開始前後で節約を強く意識したり、欲しいものを我慢したりといった、家計の圧縮を図ることはあえてしていません。事実、昨年の家計簿の実績を見ても、時短勤務を始めた4月以降とそれまでで、特に大きく生活水準は変化していないことがわかります。

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一方で、影響を受けたといえるのは積み立て投資に充てる金額です。以前は新NISAのほかにも、複数の証券会社でポイント目当てのクレカ積立をおこなっていました。しかし、収入が減ったことで、クレカ積立の一部は停止することにしました。投資による資産形成の速度は明確に落ちてしまったといえます。

 

ただし、このブログを始めた当初は第一の目標として掲げていたFI(Financial Independence)も、最近では“ゆるく働きながら、その延長でゆるく達成できれば良い”といった程度の温度感に変化してきています。この心境の変化については、後の章でもう少し書いてみたいと思いますが、結果として投資に充てる金額の減少も目に見える影響として生じているわけではありません。

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収入は大きく減りましたが、今の生活が立ち行かなくなるわけでもないため、我が家の場合、僕が時短勤務となったことによる“広い意味でのお金の影響”は今のところはほぼありません

 

増えた時間の使い道とFIRE志向への影響

収入は大きく減った一方で、時短勤務になったことで増えたのはやはり時間です。フルタイム勤務と比較して所定労働時間が2時間減ったことに加え、残業をすることもほぼなくなったことで(そもそも時短勤務なのに残業していたら、フルタイムのままで良いわけですし)、仕事以外のことに使える時間はかなり増えました。

 

では、増えた時間で何をしているかといえば、子どもの保育園や習いごとの送迎、さまざまな家事など、家族と家庭に関することがほとんどです。このブログの執筆や勉強、趣味に充てられる時間も以前より増えたことは間違いありませんが、当初想定していたほど「自分の時間」が増えたわけではなかった、というのが正直なところです。なお、時短勤務の一日の詳細なタイムテーブルは、以前別の記事でまとめています。

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時短勤務を始めた理由として、家族や家庭のために使う時間を増やしたいというのが大きな背景にありました。思ったよりも自分の自由時間は増えなかったものの、このような時間の使い方の変化には非常に満足しています。

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そして、家族や家庭に向き合う時間が増えたことで、意外にも増えたのが写真を撮る機会です。保育園の送迎や通勤の際にいつもカメラを持ち歩くようにしたことで、登降園や通勤途中のさまざまな瞬間を写真に収めるようになりました。

 

毎日ほぼ同じルートで通っているため、景色の変化が多いわけではなく、毎回のように“撮れ高”があるわけではありません。それでも、時間に追われがちな送迎・通勤にありながら、写真を撮るという心の余裕を得られる瞬間を確保できたのは非常に大きなことだと思っています。これは、時短勤務によって10時始業にしたことの効果が特に大きく表れている、象徴的なことだと思います。

 

登園路で撮った写真は、以前“撮りログ”にもまとめました。今後も折を見て、このブログやInstagramに写真を掲載していければと思っています。

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このように、時短勤務を選択したによって、時間の使い方が仕事を中心にしたものから、家庭や家族を中心としたものへと変化しました。これに伴って、仕事に偏りがちだった日々の生活における目線や重心も、家庭や家族、さらにはこれらを取り巻く環境に移りつつあります

 

これらの結果により、かつて抱いていたFIRE志向も、「できるだけ早期のサラリーマン卒業を目指す」という思考から、「可能な範囲でゆるく働き続けながら、緩くFIREに到達できればいい」という思考に変化してきていると感じます。

 

個人的には、キャリアを考えれば推奨はできない

最後に、時短勤務を選択したことによる仕事やキャリアへの影響も書いておきます。なお、この点は業種や職種、勤務先や上司同僚などによって状況は大きく異なると思うので、あくまで僕の場合の一例です。

 

結論からいえば、キャリアという観点で見れば、時短勤務はあまり推奨できる働き方ではありません。単純に労働時間が短いため、同程度の能力の人と比較した場合、どうしても成果やアウトプットが少なく見え(当たり前といえば当たり前ですが)、キャリアの積み上げは緩やかなものにならざるを得ません。

 

また、僕の勤務先の場合はいわゆるジョブ型で、さまざまなプロジェクトにアサインされながらキャリアを積み上げていく働き方です。実際のところ、案件のほとんどはフルタイム勤務前提で計画されており、時短勤務者でも参画できる案件は限られています。

 

僕も、ここ最近は急なメンバー離脱の穴埋めや突如発生した案件など、短期案件・小規模案件にばかり参画しています。短期プロジェクトはさまざまな特性、業界を経験できるという利点もある一方、どうしてもスキルの蓄積の観点では不利になりがちです。

 

さらに、プロジェクトの狭間の待機時間、いわゆるアベイラブルも長くなりがちで、ユーティライゼーション(稼働率)面での評価も、どうしても気にせざるを得ない場面が増えます。これは「次の仕事があるか」という不安と常に隣り合わせの状態ともいえます。

 

このように、昇進やキャリアアップを重視する人にとっては、時短勤務はあまり推奨できる働き方ではない、というのが正直な感想です。

 

ただし、僕の場合は前述したように家計面での不安はあまりなく、投資もペースは鈍化したとはいえ継続しています。投資による資産形成の結果、「最悪クビでも生活はなんとかなる」という状況となっていることは精神的な余裕に繋がっているともいえ、この「余裕」が時短勤務という働き方を成立させている大きな要素だと思っています。

 

時短勤務を選択したことは、僕にとって大きな人生の転換点となりました。キャリアの観点では負の影響もありますが、時間的・精神的な余裕を得られたことは非常に大きなものがあります。引き続き、可能な限りこの働き方を続けていきたいと思っています。

*1:もちろん、時短勤務の所定労働時間を超過した場合は残業代が支給されます