つばめが映す自由帖

家計管理や資産運用、働き方の見直しなどを通じて、“よりよい暮らし方”を模索する日々を綴るブログです。

NEOBANKの1万円キャンペーンを機に給与受取ルートを見直す

住信SBIネット銀行は、「NEOBANKでの給与・賞与受取で年間最大1万円プレゼント」と題するキャンペーンを2025年5月1日から開催中です。僕も告知バナーは見かけていたものの、正直あまり気にかけていませんでした。しかし、改めて特典の付与条件を確認してみると、既存ユーザーである僕も対象であることがわかり、早速エントリーを済ませました。このキャンペーンでは、給与受取口座をNEOBANKに指定することが条件となっており、これをきっかけに僕自身の給与受取ルートも、できる限り多くのポイントが得られるよう見直すことにしました。

 

 

NEOBANKでの給与受取キャンペーンで最大1万円がもらえる。既存ユーザーも対象

まずは、「NEOBANKでの給与・賞与受取で年間最大1万円プレゼント」キャンペーンの概要を簡単に整理しておきます。

 

前提として、各NEOBANKアプリからのエントリーが必要。そして、”最大1万円”とあるとおり、特典は以下の2段階に分かれて付与され、各条件を達成するごとに5,000円ずつ、合計1万円がもらえる仕組みです。

  1. 前半:5,000円
    2025年5月1日~9月30日の間に、1回以上の給与または賞与(15万円以上)の受取があること

  2. 後半:さらに5,000円
    2025年10月1日~2026年3月31日にかけて、6か月連続で給与または賞与(15万円以上)の受取があること。対象者となるための前提として、1を達成している必要あり

www.netbk.co.jp

 

複数のNEOBANK支店を保有している場合は、最初にエントリーした支店のみが対象となる点には注意が必要ですが、これ以外に特筆すべき制約事項はありません。

 

この手のキャンペーンは、すでに給与受取の実績がある既存ユーザーは対象外であることもよくありますが、今回は実績の有無は問われません。NEOBANKのサービス開始5周年記念のキャンペーンとのことなので、制度設計もかなり太っ腹なようです。

 

V NEOBANKから三井住友Oliveも経由し、メインバンクである楽天銀行へ

この機会に、キャンペーンへの対応も踏まえつつ、僕の給与受取ルートを見直してみたいと思います。これは、NEOBANKに限らず給与受取や他行からの振込でポイントを付与する銀行が増えており、条件を満たせば複数行からポイントを得ることも可能なためです。

 

近頃は、給与受取や口座振替などでポイントが貯まる銀行を組み合わせて活用する、いわゆる“銀行ポイ活”を耳にすることもあります。これは、銀行間でお金を次々に動かすことで各銀行の優遇条件をクリアするもので、結果的に資金移動だけでポイントを獲得していくというものです。

 

ただ、僕としては、このような目的だけで「土管的な銀行口座」を新たに開設するのには心理的にも管理工数的にも抵抗があります。また、無意味な送金トランザクションを増やすことも本意ではなく、IT業界に身を置く者としても避けたいという気持ちがあります。

 

そこで今回は、僕が開設済みの口座をもとに、可能な範囲でポイント還元を最大化できるように工夫する程度に留めることにし、以下のように整理しました。

 

僕の勤務先では、給与の振込先口座は2つまで登録できるため、「V NEOBANK」と「三菱UFJ銀行」に分けて指定することにしました。前者は今回のNEOBANKキャンペーン、後者は三菱UFJカードの優遇制度(対象店舗で最大20%還元)の条件のひとつである、「給与・年金の受取口座に設定(還元率+1.0%)」の達成を意図したものです。

mitsuwallow.com

 

三菱UFJ銀行に入金された給与は、そのまま三菱UFJカードの支払いに充てることにします。三菱UFJカードの優遇制度では、月5万円までの利用がポイント加算の上限となっており、僕はこの制度の対象店舗以外での利用は考えていません。このため、三菱UFJ銀行に振り分ける給与額も上限いっぱいの5万円で十分だと判断しました。

 

一方、V NEOBANKに振り込まれた給与は、僕のメインバンクである楽天銀行に集約します。この際、一部(3万円)を三井住友Oliveも経由させることで、Oliveの優遇制度「給与受取(あるいは3万円以上の振込)で200Vポイント」も達成できるようにしています。

 

メインバンクは楽天銀行を維持。ただし、見直しの余地はあり

僕のメインバンクである楽天銀行は、2018年につみたてNISAを始めた際に楽天証券と合わせて口座を開設したものです。マネーブリッジによる銀行と証券間の資金移動の利便性と、当時としては比較的高めの普通預金金利*1が魅力でした。また、給与受取や口座振替で楽天ポイントがもらえる優遇制度(ハッピープログラム)があり、ポイ活の観点でのメリットもありました。

 

しかし、今ではメインの証券会社をSBI証券に切り替えたこともあり、楽天証券との連携機会は限られてきています。加えて、普通預金金利やポイント還元といった面でも、以前のような魅力は失われてきています

 

例えば、楽天銀行の普通預金金利は最大0.28%*2ですが、SBI新生銀行(最大0.4%)やあおぞら銀行BANK(最大0.5%)、auじぶん銀行(最大0.51%)など、より高金利な銀行が複数出てきています*3。振込手数料の無料回数も、ある程度の利用実績がなければ増えません。

www.rakuten-bank.co.jp

 

とはいえ、メインバンクを切り替えるには、クレジットカードの引き落とし口座や各種公共料金、保険料などの変更手続きが伴います。中には紙での手続きが必要なものもあり、思っている以上に手間がかかります。

 

現時点では、労力をかけてまで移行するだけの決定打に欠けるため、当面は現状維持でいこうと考えています。ただ、決して楽天銀行に満足しているわけでもないため、より良い選択肢が明確に見えてきたときには、乗り換えも視野に検討するつもりです。

*1:当時、メガバンクの普通預金金利が0.001%だったのに対して、楽天銀行はマネーブリッジの設定で0.1%(100倍)でした

*2:楽天証券とのマネーブリッジを設定、かつ300万円まで

*3:いずれも記事執筆時点、税引前