つばめが映す自由帖

家計管理や資産運用、働き方の見直しなどを通じて、“よりよい暮らし方”を模索する日々を綴るブログです。

育児時短就業給付金を申請してみた

本日の撮り。冬枯れの紫陽花。むしろ今から紫陽花の見頃を迎えるところであるのに、時期外れも甚だしいものです。ただ、冬の散歩で見かけたこの一輪も今頃にあっては華麗な花を咲かせているか、或いは咲かせようとしているか、そんな状態であろうことをふと想像したため、掲載してみました。撮るか…

 

「育児時短就業給付金」とは、端的にいえば、育児のために時短勤務をしている人を対象に、減少してしまった給与の一部を給付金により補填してくれる制度です。僕自身、育児のために時短勤務で働いているため、制度開始のニュースは目に留まったものの、勝手に対象外だと思い込んでいました。ところが先日、勤務先から「支給要件に該当する可能性があるため、申請してみてはどうか」との連絡があり、対象外というのは僕の早とちりだったらしいことが判明しました。そこで今回の記事では、育児時短就業給付金の制度概要や対象者、給付金額などを整理します。

 

 

育児時短就業給付金の概要。時短勤務による給与の減少を補う制度

育児時短就業給付金は、2歳未満の子どもを育てる労働者を対象に、時短勤務を選択した際の給与の減少を一部補う形で、雇用保険から支給される給付金です。2025年4月1日から開始された新しい制度であり、政府が進める少子化対策の一環とされています。

 

時短勤務では、フルタイム勤務と比較して給与が大きく減少してしまいます。これに対して、給付金により一部を補うことでその影響を和らげ、時短勤務を取得しやすくし、育児と仕事の両立を後押しする目的があると思われます。

出典:厚生労働省リーフレット『2025年4月から「育児時短就業給付金」を創設します』

https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001394846.pdf

 

僕自身は2025年4月から時短勤務を始めたばかりであり、具体的な給与の減少幅はまだわかっていません。しかし、フルタイム勤務のおよそ3分の2程度になると見積もっており、事前に理解していたとはいえ、決して小さい金額ではありません。このため、給与の減少がネックで時短勤務の取得を躊躇したり、モチベーション低下を感じているケースも多く耳にします。

 

mitsuwallow.com

 

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育児時短就業給付金の支給条件や金額

続けて、育児時短就業給付金の支給条件や金額を整理します。なお、この記事ではわかりやすさを優先し、細かな例外や特例の掲載は省略しています。詳細は厚生労働省のリーフレットを確認するようにお願いします。

出典:厚生労働省リーフレット『育児時短就業給付の内容と支給申請手続』
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001395073.pdf

 

まず、育児時短就業給付金の支給を受けるためには、以下2つの条件を満たしている必要があります。

  1. 2歳未満の子を養育する目的で、時短勤務で働いていること
  2. 以下のいずれかを満たしていること
    1. 育児休業からそのまま時短勤務へ移行したこと
    2. 時短勤務開始前の2年間に、フルタイム相当の勤務実績が12か月以上あること

 

また、給付金の支給は「時短勤務を開始した月」から始まり、「時短勤務を終了した月」もしくは「子どもが2歳になる誕生月」までが対象です。これ以降も時短勤務を継続する場合でも、支給は打ち切りとなります。

 

そして、支給金額は「時短勤務における給与の10%」が原則です。一例を以下に示します。

  • フルタイム時の給与:30万円
  • 時短勤務時の給与」:20万円(=フルタイムの3分の2)
  • 育児時短就業給付金額:2万円(20万円 × 10%)

ただし、支給金額にも細則があり、時短勤務後も給与がほとんど減少しなかった場合のほか、給与が支給限度額を超えている場合は対象外となるので注意が必要です。

 

まずは勤務先経由で申請してみる。給付はハローワークでの支給決定から約1週間の予定

僕は育児休業の取得後にいったんフルタイム勤務で復帰した後、改めて時短勤務に切り替えています。したがって、育児時短就業給付金の支給条件の一つである「育児休業からそのまま時短勤務へ移行したこと」は満たしていません。

 

このため、制度開始のニュースは目に留まったものの、「自分は対象外だろう」思い込んでいました。ところが先日、勤務先の人事担当から連絡があり、もう一つの条件である、「時短勤務開始前の2年間に、フルタイム相当の勤務実績が12か月以上あること」自分が該当することに気づきました。

 

僕のように「育休から直接の時短勤務じゃないから対象外」と思い込んでいる人もいるかもしれませんが、もう一方の条件を満たせば対象になることもあります。該当するかどうか、一度は確認しておくとよさそうです。

 

必要な手続きは会社によって異なるとは思いますが、僕の勤務先の場合、フォームに情報を入力し、証明書類(母子手帳の出生証明書欄)のコピーを添付するだけで完了しました。作業としてはものの10分程度です。

 

以降、勤務先がハローワークに必要書類を提出・申請し、審査を経て問題なければ支給決定となります。給付金は支給決定から1週間で指定の銀行口座に振り込まれることになります。

 

なお、僕の場合、子どもが2025年5月で2歳を迎えたため、仮に無事に申請が通ったとしても、育児時短就業給付金の支給対象は2025年5月のひと月のみです。申請・審査にもそれなりの時間を要するであろうことから、まずは気長に結果を待ってみたいと思います。こうした制度は「申請しなければ受け取れない」ことが多いため、自分が対象となるかを確認し、必要に応じてしっかり申請しておくことが重要ですね。