本日の撮り。2024年最終盤、今年を総括するような一枚を選ぼうと思いましたが、そもそも撮った枚数が圧倒的に少なくなってしまった一年でした。育休を取得していた昨年は、近場中心ではあったものの子どもと一緒に毎日のように撮影に繰り出せていたので、季節の移り変わりを感じることも多かったものです。思えば、今年は季節感のある写真は春の桜くらいで、花も紅葉もあまり多くはありませんでした。来年は少しでも自由に近づけることを願って、少々哀愁のある写真を載せておきます。
2024年も残すところあと数日になりました。今回は2024年末時点の僕のポートフォリオを確認してみたいと思います。新NISAの開始に伴う投入資金の増加と相場が好調だったことを受けてリスク資産がそれなりに増加しており、比率で見るとちょっとリスクを取りすぎているようにも思います。他方で、絶対値ではある程度の無リスク資産もあるため、来年分の新NISA向けにまとまった金額を一括で投資することも選択肢の一つ。無リスク資産を確保しておくべきかを改めて考えてみます。
2024年末のポートフォリオ。年初と比較してリスク資産の割合が増加
我が家の家計管理方法を紹介した記事で少々触れたように、僕は日々の家計簿のほかに月次でリスク資産(株式や投資信託)も含めた資産全体の棚卸もおこなっています。
資産棚卸の結果から2024年末のポートフォリオを作成すると以下のとおり。年初との比較もあわせて掲載します。なお、確定拠出年金を含めるかどうかは考慮の余地があるかもしれませんが、賦課方式であり将来もらえるかも不透明(少なくとも減額はほぼ確実)な公的年金と異なり、積立方式である確定拠出年金は現金化できる時期に制約があるだけ*1で特定口座やNISAでの投資信託と同じく扱えると考え、ポートフォリオに含めるようにしています。
無リスク資産(現金・個人向け国債)の比率を見てみると、年初は25%だったものが年末には17%にまで減少しています。
理由の一つは相場が好調だったこと。僕は優待目当てのわずかな国内個別株を除くと、ほぼすべてのリスク資産を先進国株式インデックスの投資信託に投入しています*2。今年は特に米国の株式市場が好調だったことに加え円安も進んだため、先進国株式インデックス(MSCIコクサイ・インデックス)は円換算で約35%と大幅に上昇。そのため、ポートフォリオに占める額面上割合も大きくなりました。
もう一つは新NISAの開始を受けて投入する現金量を増やしたこと。NISA枠で比較すると旧つみたてNISAは年間最大40万円だったのに対して、新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の合計で最大360万円と大幅に拡充されました。インデックス投資は入金力がものをいう世界ですから、僕もできるだけこの枠を埋めるため、給与・賞与による収入と家計支出のバランスを確認しつつリスクを取りすぎないように注意し、特定口座でのクレカ積立は一部停止したりと色々と試行錯誤した一年でした。結果として無リスク資産の一部を取り崩しており、この点では少しリスクをとる方向に倒したということになります。
なお、無リスク資産の内訳として現金が減少して個人向け国債が増加していますが、これは無リスク資産の置き場をauじぶん銀行やあおぞら銀行といった高金利の銀行から個人向け国債に移したことに因ります。春先に日銀がマイナス金利政策を解除して以降、個人向け国債の利率もこれらの銀行と同等以上になってきたため、資産の置き場をシンプルにする意味も兼ねて当面使う予定のない現金を個人向け国債変動10に移しました。
2025年の投資方針を考える。無リスク資産の扱いをどうするかが悩みどころ
さて、この結果も踏まえて2025年の投資方針を考えたいと思いますが、一番の悩みどころは無リスク資産の扱いです。2024年は前述のとおり、試行錯誤しつつ一部の無リスク資産を取り崩して新NISAに充てました。2025年も同様の方針を採るのであれば、無リスク資産も相応に減少し、その比率はさらに下がることになります。
「投資は余剰資金で」といわれるように、一般的には当面使う予定のない現金であれば投資に充てることを検討してよいとされています。ただし他方では、病気やケガ或いはリストラに備え、一定期間は無収入でも生活できるだけの現金を生活防衛資金として確保しておく必要があります。しかしながら、これらの"当面"や"一定期間"は就いている職の安定度やリスク許容度にも左右されるため個人差が大きく、最終的には自分自身で考えて納得できる判断を下す必要があります。
とりつば家の場合、僕も妻も正社員として働いており安定した収入を得られていることから、理論上はほとんどを投資に回しても問題ないように思います。ただ、現状は世間でいわれるより多めの無リスク資産を生活防衛資金として確保しており、その理由は心の安寧を図るためです。
新NISAの登場や相場の好調を受けてつい多くの資金を投入したくなりますが、一方で暴落時にはリスク資産の6~7割が毀損されることもあり得ることを想像すると、やはり無リスク資産はお守りのようなもの。特に”卒サラ”を目指している身としては、いざサラリーマン卒業を達成した暁には収入が途絶えるか大幅に減少することが想定されるため、理屈ではない気持ちの面は重視したいと思っています。
改めて想像してみても、今の無リスク資産の水準は心の安寧という意味ではちょうどいいところに収まっている気がしており、引き続き今以上に減らすことなくむしろ少しずつ増えていく*3具合に家計の状況を見ながら調整していきたいと思います。